クラスターが小さいとおいしい水というわけではない
クラスターという言葉は、ミネラルウォーターの解説や天然水の解説など水に関しての文章にときどき使われる言葉です。ミネラルウォーターの中には、クラスター水というカテゴリーに分類されているものさえあります。
一体、クラスターとはミネラルウォーターの何を指してているのでしょうか?クラスターとは、分子が集合してブドウの房状になっているものを指す言葉です。ミネラルウォーターの場合には、水分子のことを指しています。
このクラスターが小さいミネラルウォーターは、おいしい水の条件のようにいわれることがあります。しかし、実際には汚染されている水でも(まちがってもおいしいとはいえませんね)クラスターが小さい水というのは存在しますから、おいしい水=クラスターが小さいという公式は成り立たないわけです。
また、おいしい水とはとてもいえない生ぬるい水道水でも、温度を下げて飲んでみると、全然ちがう水のように感じた、おいしい水と感じたという経験がある方も大勢いらっしゃるでしょう。生ぬるい水道水と冷えた水道水のクラスターの大きさを比較してみると、冷えたほうがクラスターが大きいのです。ここでも、おいしい水=クラスターが小さいという公式は成り立たないということになります。
とはいっても、クラスターの小さいミネラルウォーターの方が飲みやすい飲み味だとされていますから、一概に否定できるものでもありません。