殺菌処理してもナチュラル

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日本のミネラルウォーターは要殺菌でヨーロッパは無殺菌

ヨーロッパ産のミネラルウォーターと日本産のミネラルウォーターのちがいというのは、ヨーロッパ産の方が硬度が高いものが多いという特徴があります。その他にも大きくちがっているのが、殺菌処理を行っているか否かということです。

 

ペットボトルを持っている女性

ヨーロッパ産の多くのミネラルウォーターは無殺菌で販売されています。これは、ヨーロッパ産のナチュラルミネラルウォーターでは、殺菌処理が禁じられているからです。その代わりにナチュラルミネラルウォーター内の生菌数を管理しています。

 

一方の日本産のナチュラルミネラルウォーターの場合、「特定水源から採水した地下水。沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の処理をしていない水」というガイドラインに基づいて生産されていますから、殺菌や除菌処理を行ったナチュラルミネラルウォーターがほとんどを占めてしまっているということになります。

 

これは、元来日本では水に事欠かなかったため、それほど飲み水に対しての関心がなかったという理由があるのでしょうが、人間が口にする水を取水する場所の環境保全という意味では、より厳しいガイドラインを持っているヨーロッパに軍配があがるようですし、もうひとつの理由として、日本でのミネラルウォーターの位置づけは、清涼飲料水の一部として認識されていたからということも影響しているようです。清涼飲料水は殺菌・除菌処理を行うのが普通なのですから、ミネラルウォーターを殺菌してもなにもおかしくないわけです。

 

ただ、殺菌処理を行っている(水自体に人の手が加わっている)のに、ナチュラルという名詞を使ってよいものかどうかという疑問が筆者自身はわくのですが・・・

 

本当の意味でのナチュラルミネラルウォーターを飲みたいのであれば、ヨーロッパ産を選ぶ方が選択肢も増えますし、そこまでこだわらないというのであれば、日本産も含めて選択するという方法をとるべきなのでしょうね。